従来の205系に代わる新型車両として、2021(令和3)年11月18日からE131系による営業運行が開始されました。その後、順次205系からE131系への置換えが進み、2022(令和4)年3月以降は、この車両のみが使用されております(4両編成12編成)。
車両は、遠くまで広がる湘南の海とダイナミックな波の水しぶきが水玉模様で表現され、前面と側面のカラーは、湘南の海をイメージした濃淡2色の青色が使われています。
また、座席のカラーには、相模川の豊かな流れなどをイメージした爽やかなブルー系のツートンカラーとなっています。
E131系は、従来の205系に比べて、車体の幅を広がり座席幅が拡大されたほか、ホームとの段差が低減されております。
また、多言語による情報提供のための大型ディスプレイや車いすやベビーカー利用者のためのフリースペースが各車両に設置されております。
なお、相模線の特徴である半自動ドアも、引き続き装備されております。
●205系500番台
国鉄からJRに分割・民営化された後の1991(平成3)年3月16日に全線が電化されましたが、この際に導入されたのがこの205系500番台電車です(4両編成13編成)。
205系は国鉄時代の末期に開発されたステンレス車両で、山手線などに導入されました。相模線で活躍する205系500番台電車は走行システムなどの基本仕様は同じですが、前面のデザインが大きく変わり、相模線独自のものでした。
また、相模線は単線で途中駅での交換待ちの停車時間が長いことから車内保温のため、当時としては最新型であったボタン式半自動ドアが採用されました。
2022(令和4)年2月25日をもって定期運用が終了となりました。
●気動車
1958(昭和33)年以降、長い間にわたって活躍していたのが気動車(ディーゼル車)です。
国鉄からJRに分割・民営化された当時、 JR東日本の東京近郊区間内で気動車が運転されていたのは相模線と八高線のみでした。
全線電化となった、1991(平成3)年3月16日をもって定期運用が終了となりました。
(当時、神奈川県は日本で初めて気動車による定期旅客列車が存在しない県となりました)